循環器内科とは

循環器内科

『循環器内科』は、わかりやすくいうと『心臓と血管の内科』です。
 
心臓は全身に血液を送るポンプのような働きをしており、血管は水道管に例えられます。
そのポンプの動力源は電気で、1分間に約60回の電気信号が送られ、1日10万回、一生で25億回も鼓動を刻み続けています。
心臓の部屋(2心房2心室)は、それぞれが逆流防止弁付きの扉で繋がれており、血液の逆流を防いでくれています。
これらのシステムのどこかに異常があれば、循環不全の状態となり何らかの症状が出てくるということになります。
 
心臓や血管の病気としては、心不全・不整脈・心筋梗塞・弁膜症、大動脈解離や動脈瘤・エコノミークラス症候群などの病名はよく知られており、ご存知の方も多いのではないでしょうか。その他にも末梢動脈狭窄症・心筋症・肺高血圧・先天性の心疾患など専門性の高い病気も含め、循環器科が関わる病気は多岐にわたります。

これらの病気の中には、直接的に命に関わったり後遺症が残るものもあり、予防や早期発見が大変重要となってきます。
 
一方で、治療を継続することで心臓の機能が回復するケースもあり、再発を予防しつつ、症状無く穏やかに過ごして頂くことが循環器内科としての一つの治療目標になります。
 
心臓・血管の異常を指摘されたり、症状がある方はもちろんのこと、生活習慣病などリスクファクターをお持ちの方は、一度、循環器内科にご相談ください。

脳と心臓の関係

「脳」と「心臓」は密接に関連しており、脳神経が心臓にシグナルを送り、それに応じて心臓が必要な血液量を全身に循環させ、心臓の血液循環量が調整されます。

このシステムのどちらか片方に異常が起こると、もう一方にも影響が及ぶことがあります。
脳・心臓どちらかの異常を指摘されたことがある方は、もう一方の検査も受けることをおすすめします。

脳と心臓の関係

心臓・血管の病気が脳に影響を及ぼす例

心臓・血管の病気が脳に影響を及ぼす例

同じ症状でも心臓・脳のいずれもが原因となることがある例

同じ症状でも心臓・脳の両方とも原因となることがある例

心臓と脳の両方の病気の原因となるもの

心臓・脳両方の病気の原因となるもの


担当医

循環器科・内科
髙橋 生(たかはし しょう)

略歴

1982年生まれ
2001年 広島大学附属福山高等学校 卒業
2007年 広島大学医学部医学科 卒業
2008年 独立行政法人国立病院機構 呉医療センター 初期研修 
2010年 独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 後期レジデント
2013年 岡山県 心臓病センター榊原病院 勤務
2016年 岡山大学病院 循環器内科 勤務
2019年 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科大学院卒業
2019年 福山市民病院 循環器内科(科長) 勤務

資格・所属学会

日本循環器学会専門医 第20754号
日本救急医学会専門医 第5261号
日本内科学会専門医 第11-22201310号
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 医学博士号

日本心臓リハビリテーション学会指導士 第195933号
日本周術期経食道心エコー認定医 第100号
日本心血管インターベンション治療学会専門医 第F2971号
ドクターヘリ医療要員研修過程終了 
日本版敗血症ガイドライン2020 システマティックレビュアー

自己紹介

2024年4月より循環器内科の診療を開始いたしました髙橋生と申します。

初期研修後に「若いうちから最先端の医療に触れたい」という思いから、東京の高度救急救命病院で救急医として3年間後期研修を行いました。その中でも心臓疾患を合併されている方の治療は格段に難しく、一つの命を救うためには心臓のことももっと勉強する必要があると痛感いたしました。

その後、岡山で循環器医として心臓病センターと大学病院で勤務し、コモンディジーズ~非常に希少な疾患まで幅広く経験させて頂くことができました。また、福山の中核病院では他科の先生と連携することも多く、心臓と全身の臓器の関連性を再認識する機会に恵まれました。

この度、当院が開業して25年の節目の年に循環器内科を開設させて頂く形となりました。これまでに培った経験を日々の診療に生かして、地域の患者さまのお役に立てればと考えています。心臓以外のこともお気軽にご相談ください。

趣味

旅行、映画、読書、建築巡り、野球・サッカー観戦 etc..